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扉にご注意 / attenti alle porte

昨日の早朝のことです。 ベッドで寝ていると、どこからか日本語で叫んでる声が聞こえてきました。 「寝ぼけているのかな~???」と思いつつ、耳を傾けると、 「おーい。おーい。助けてー。助けてー。おーい。S.O.S.!!!」 びっくりして飛び起き、旦那を叩き起こしました。 ひたすら日本語で助けを求めていたので、きっと観光者だと思いました。 女性の声でした。 何か事件にでも巻き込まれたのかと、ハラハラしつつ、 あわてて外へ出て、声の主がどこにいるのか探しました。 彼女は私達の家の向かいの建物にいました。 なんと、エントランスドアとその外側に設置された門扉の間に 閉じ込められてしまっていたのです。 当の本人は大パニックに陥っていましたが、 取り合えず事件性はないようなので、ほっとしました。 こちらの建物のエントランスドアは 自動ロックがかかるようになっていることがほとんどです。 彼女が帰国の途につこうと、エントランスで扉を開けるボタンを押して 一つ目のドアを出たまでは良かったのですが、 二つ目の扉を開ける前にスーツケースを運んだり(扉の間には数段の階段がありました) いろいろとやっている間に時間が過ぎてしまったようで、 再び二つの扉は閉まってしまったらしいのです。 外に出ることも中に戻ってもう一度ボタンを押すことも出来ず、 閉じ込められてしまったわけです。 8月のミラノ、しかも早朝ともなれば、人通りもなく閑散としています。 その建物の住民もヴァカンスに出掛けていたり、 たとえ在宅だとしても、知らない言語(日本語)で叫ばれても、 助けを求めているとは思わなかったのかもしれませんし、 寝ていて全く気付かなかったのかもしれません。(私達も本来なら爆睡している時間) しかも彼女が泊まっていたのはB&Bの離れのアパートだったので、 そこにはB&Bの関係者すらいませんでした。 結局、彼女が前もって依頼しておいたタクシーの運転手と私達が駆け付け、 旦那が宿泊予約の控えから電話番号を見つけてB&Bに連絡し、 合鍵で扉を開けてもらうことで、一件落着。 (確認はしていませんが、彼女はややご年配の方で、相当パニック状態だったので、自分で電話をするということは不可能だったかと…) それにしても朝っぱらから本当にびっく